アルビレックス新潟はアウェーで水戸ホーリーホックと対戦し、3-1で勝利した。前半40分、DFマウロ(31)が左CKを頭で合わせ先制すると、後半30分に途中出場のMF中島元彦(21)が追加点。1点差とされたアディショナルタイムにも中島がPKを沈め、勝負をつけた。アウェーでしっかり勝ち点3をゲット。新潟は勝ち点を43に伸ばし、5位をキープした。

中島が得意のミドルシュートを突き刺した。後半30分、ペナルティーエリア中央付近で相手のパスをカットすると深い切り返しで相手を抜き去り、左足でズドン。無回転シュートでネットを揺らした。「間接視野で左から寄せられているのが見えたので冷静に切り返した」。ダメ押しのPKはキッカーを志願し、ゴール上へ蹴り込んだ。思い切りのいい“らしさ”全開の中島が、チームを勝利に導いた。

この中島の2ゴールで、ベンチスタート選手の得点数は、今季これで計10得点となった。アルベルト監督(52)は「途中出場選手のレベルが高いことはもちろん、先発選手が前半からハードワークし、相手を疲れさせてることも要因」と分析する。交代枠を有効に使う指揮官の手腕と、期待に応える選手が融合する形をこの試合でも発揮した。

新潟は故障の渡辺新太(25)、道路交通法違反(酒気帯び運転)で16日に書類送検されたファビオ(23)とマンジー(32)のFW3人を欠く中で3得点。アルベルト監督は「うちはポジション関係なく、全選手が得点ができる。今まで通りボールをつないで攻撃するスタイルは変えない」と話した。