清水は守備の集中力を切らすことなく、敵地で勝ち点1をを積み上げた。柏に0-0で引き分け。白星こそ逃したものの、得点を許さず7戦ぶりの無失点。2試合連続で勝ち点1を手にして、課題の守備で一定の手応えをつかんだ。

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清水は最後までゴールを死守した。前節鳥栖戦(1△1)から約2週間ぶりのリーグ戦。入念に確認してきた守備の整備が実を結んだ。簡単にエリア内への進入を許さず、7戦ぶりの無失点。入場制限の緩和により、アウェー席へ詰めかけた約200人のサポーターへ最低限の結果を届けた。

0-0の後半37分、エリア外からのミドルシュートをGK梅田透吾(20)が左手でセーブ。ピンチを救った。「無失点で抑えられたのは良かった」。9試合ぶりに先発したDF金井貢史(30)も「守備の部分はかなり取り組んできた」と話した通り、リーグ最多54失点の守備面では改善の兆しを見せた。

一方で攻撃面では課題を残した。故障者が復帰したことで、9試合ぶりに4-3-3の布陣を採用。前半はサイド攻撃からゴールへ迫った。だが、最後の精度を欠いて無得点。7試合ぶりの勝利を逃した。ピーター・クラモフスキー監督(42)は「望んだ形で支配していただけに、得点できずに残念」と悔しがった。

次節は中2日、ホーム神戸戦を3日に行う。金井は「この日の守備をベースにして、攻撃にプラスアルファを加えたい」。次こそ攻守をかみ合わせて、8戦ぶりの勝ち点3をつかむ。