川崎フロンターレのMF中村憲剛(40)が1日、クラブのYouTube公式チャンネルなどで、今季限りでの引退を発表した。

インタビュアーはクラブOBの中西哲生氏(51)が務めた。会見での一問一答は以下の通り。

 

中西氏 お子さんにはいつ伝えた

中村 今週の月曜日。一番伝えるのがつらいというか、彼らのリアクションは分かっていたので、手紙を書いて、渡してから話した。今も理解も納得もしていないと思うけど、日々受け入れようとしてくれているので、感謝しかない。

 

中西氏 チームメートにはいつ伝えた

中村 その次の日、火曜日から。長くやっている選手、ソンリョン、家長、小林、登里、谷口、大島、安藤には、1対1で呼び出して、話をさせてもらった。

 

中西氏 みんなの反応は

中村 全員同じリアクションで「え、今じゃないでしょう」と。みんなのリアクションがあたたかく、重かったので、体調を崩しかけました。みんないい言葉をかけてくれたし、伝えたいことは伝えられたので、面と向かって言えてよかった。

 

中西氏 他の選手にはいつ伝えた

中村 今日ですね。ミーティングで鬼さん(鬼木監督)に集めてもらって。

 

中西氏 シーズン途中での発表となった理由は

中村 サポーターのみなさんにギリギリまで黙っていて、お別れの話をしてから試合がない、というのは、自分の中ではないと思っていた。ずっと連戦で、長いリハビリからやっと戻ってこられて、名古屋戦にスタメンで出て貢献できたので、やっと選手として話ができる状態になったかと。鬼さんとも話して、周りのアドバイスもふまえて、40歳になった次の日に決めさせてもらった。

 

中西氏 昨年11月2日に負傷した際は、この姿を想像できていたか

中村 正直できていないというか、こういう形でしたかったけど、最初は難しいと思っていた。でも今年で終わりと決まっていたし、なんとしてもリハビリして戻って、勝利に貢献できるところまでやると話していた。『中村憲剛やるじゃん、すげえ』と思ってもらえる形まで戻したかった。

 

中西氏 サポーターは辞めないでほしいと思っている。悔いはないのか

中村 この年齢で、求められる選手のまま引退したいというのが自分の中にあった。自分がいなくても十分戦えるんだと彼らが結果で示してくれたし、逆に、普通にリハビリして練習するだけでは戻れない集団になっていた。後輩たちには感謝しかないし、使ってくれた鬼さんにも感謝しかない。