Jリーグは2日、実行委員会後のブリーフィングで、7日のルヴァン杯決勝(国立競技場)で実施する感染予防のための調査の詳細を発表した。

NTTグループや国立研究開発法人産業技術総合研究所の協力を得たもので、東京五輪・パラリンピック大会の組織委員も視察に訪れる予定。2万4000枚の前売り券は完売で、Jリーグの木村正明専務理事は「今年はコロナが不安で1度も来場していない方が多い。スタジアムは安全で楽しいと、Jリーグの総力を挙げて実証したい」と話した。

現時点で決定済みの調査項目は以下の6点。

<1>モバイル空間統計 電源が入っているドコモ端末の位置情報をもとに、個人が特定されない形で、試合前後のスタジアム周辺の人の流れを把握する。

<2>ゲート映像のリアルタイム配信 Jリーグ公式YouTubeやスタジアムのビジョンに映像を映すことで、混雑具合を可視化し、スムーズな入退場につなげる。

<3>ゲート人流の計測 ゲートでの観客同士の距離を、経時的に測定する。

<4>観客席の行動推定 マスク着用率や、拍手などの行動、観客同士の距離を調査する。

<5>二酸化炭素濃度の測定 空気のよどみ具合を調査。客席やコンコース、トイレや売店など、各所の濃度が時間帯に応じてどう変化するかを調べる。

<6>現地踏査 専門家がスタジアム内の密集などの状況を確認する。