ガンバ大阪が、今季最多4失点で約2カ月ぶりに敗れた。前節で12戦不敗(10勝2分け)となり、クラブ記録に並ぶ13戦不敗への期待は高まっていた。だが結果は無残だった。

元G大阪のFW長沢にハットトリックを許すなど、17戦未勝利だった最下位ベガルタ仙台に惨敗。右足首痛から6試合ぶりに先発で復帰したDF昌子源(27)は、悔しさをあらわにした。

「(ハットトリックは)悔しいし、情けない気持ち。それぞれの失点場面には原因があって、その前のプレーからいろんなことが重なってやられた。個人個人、チームとしても(反省して)やっていかないといけない」

攻守の中心、MF井手口陽介(24)が故障で前節ヴィッセル神戸戦から欠場が続く。加えてFW宇佐美貴史(28)、DFキム・ヨングォン(30)も故障が発生したことで出場は回避したという。

そこで前節J1初出場初先発で勝利に貢献した、2年目のMF奥野耕平(20)が連続で先発。新人FW唐山翔自(18)もJ1初先発した。後半終了間際には、3年目のMF芝本蓮(21)がJ1デビューを果たすなど、若い力で何とか乗り切ろうとした。

だが、前半開始から仙台に立ち会い負けをし、0-2で迎えた後半最初も果敢に攻め込んだが、逆にその後に失点。悪い流れを断ち切れなかった。絶好調を続けてきたG大阪にとっては、まさかの大敗による不敗記録ストップとなった。

宮本恒靖監督(43)は「相手が出してくるもの(気迫や力)を上回らないといけないと、選手に言って送り出したが、相手のパワーに対して守備で上回れなかった立ち上がりが、こういった試合結果につながってしまった」と悔しそうに振り返った。【横田和幸】