不祥事続きのJリーグが、対策プログラムを開発することが16日、分かった。

これまでは新人研修の2泊3日間で、飲酒運転や暴力行為、反社会的勢力対応など法令順守の教育をしてきた。しかし、その後のフォローがなく、Jリーガーの不祥事が続いたことから、根本的な見直しに入った。

J幹部は「年間通じたプログラムを考えている」と言う。新加入の外国人選手を含む、全選手が対象で、下部組織を含む若手の教育がメインになる。最も力を注ぐのは、中学生から23歳まで。Jリーグが主導し、各クラブに担当部門を設け、U-13~U-23の年代選手に、定期的に人格形成の教育をしていく方針だ。

今季は不祥事が目立つ。J2新潟選手に酒気帯び運転があり、クラブがその事実を約1カ月も隠した。仙台の選手は女性への暴力問題を起こした。Jリーグは報告を受けながらも、和解が成立したとの事実を確認し、約1カ月も公表せず、一部で報道されると直後に謝罪会見を開いた。G大阪の選手は酒気帯び運転での接触事故を起こした。

対策プログラムは今日17日の理事会で承認し、同部門が正式発足する見込み。最終的には処分の基準を厳しく設定することも検討する予定だ。