経営危機に陥っているサガン鳥栖は20日、竹原稔社長(59)がクラブ公式サイトを通じ「経営状況のご報告とお願い」と題して発表を行い、自身の辞任を示唆した。

コロナ禍の影響で20年度決算が「約10億円の赤字の見通しで、約10億円の債務超過として決算を報告する事になります。サガン・ドリームスにとっても、J1昇格以来、初めて負債総額が資産総額を上回る状態となります」と説明。

さらに、来季について「今回、融資によって、当面の資金繰りは何とかつないでおりますが、来期ユニホームスポンサーが獲得できない、無観客試合など開催が続き興行収入が見込めない場合は、資金難に陥り存続の危機を迎えてしまうことになります」と厳しい見通しを明かした。

その上で自身の進退にも言及。「現在、サガン鳥栖の未来をとるために、私の辞任を含めて検討しております。それがサガン鳥栖の生き延びる道だからです」と辞任も示唆。経営責任を真摯(しんし)に受けとめた。