最下位のベガルタ仙台は6位の鹿島アントラーズに1-3で屈し、今季未勝利で「鬼門」のホームを突破できなかった。

前半はシュート11本を浴びながらGKスウォビィクを中心に無失点でしのいだが、後半2、12、17分に立て続けに失点。14日のガンバ大阪戦で18試合ぶりに勝ち点3をつかみ、18日のFC東京戦は2度追いつきドロー。上昇機運が高まっていただけに手痛い黒星を喫した。これで今季ユアスタ戦績は0勝6分け9敗となった。

後半開始とともに投入されたFW長沢駿(32)が、3試合連続ゴールとなる今季8得点目で一矢報いた。同31分、同6分から途中出場した左サイドバックのDF蜂須賀が、サイドチェンジを受けると、MF椎橋のオーバーラップでできた時間を利用し、ゴール前に正確なクロス。そのボールを長沢が頭でねじ込んだ。

副主将を務める長沢は「毎回一緒ですけど悔しいし、情けない試合。ホームでここまで全く勝ててないのは異常ですし、どうにかしてこのホームでまず1勝したい」。自身は3戦連発と好調を維持する。「FWとしてはいいフィーリングでやれているが、チームが勝たないと何も意味がない。誰が取ってもいいので、チームとして勝ちたいという思いが強い」と語った。

このままホーム未勝利でシーズンを終えれば、ともに最下位で降格した13年大分と14年徳島に次ぐ3チーム目の不名誉記録で、残されたチャンスは12月1日柏レイソル戦、同19日湘南ベルマーレ戦の2度。ユアスタ0勝だけは許されない。【山田愛斗】