契約満了により今季限りでJ2ジェフユナイテッド市原・千葉を退団することになったDF増嶋竜也(35)が11日、13日アウェー徳島戦に向けたオンライン会見に臨んだ。

今季残り試合に向け「残り3試合。ホームはラスト1試合。ジェフが毎年結果が出なくて責任を感じている中で、最後だけ良ければいいという話ではないけれど、あきらめた姿は見せたくない。いなくなるからといって手は抜かず、感謝の気持ちを込めながらプレーしたい」と意気込んだ。

J1昇格をかけて戦ってくる徳島については「あの監督(リカルド・ロドリゲス)になってつなぐサッカー、面白いサッカーをしてくるのは分かっている。でも昇格がかかった大一番でいつもじゃないプレッシャーを感じているチームは先制点に弱かったりする。相手をじらすようなサッカーをして、ワンチャンスをものにしたら相手はもっと焦ると思う。絶対に目の前で昇格する姿は見たくない」と強調した。

久しぶりにホームで勝利した6日甲府戦では試合後に涙を流した。その意味について「(千葉市出身で)小さいころからの思い出もあって。スタジアムには地元の友達だったり、中学校の先生だったり、いろんな人が毎回見に来てくれて。地元でサッカーができてうれしいなと思いながらこの3年間やってきた。そういう人たちの前で活躍している姿を見せたいし、ジェフを昇格させたいという思いでやってきた中で、必要とされなくなった自分が悔しくて。離れたくないなという思いが強くて正直、悔しかった。もっとやらなければならなかったとか、いろんな思いの涙が出た」と説明した。

今後は未定で「(今季は)自分が納得したプレーと実は評価が違ったりとか、自分は動けていると思っていても、実際は動けてなかったのかなとか、自分の考えと評価が違ったのかなとすごい考えさせられました。今後? まだ現役でできるかも分からないし。でもその可能性にかける思いでいるので。そのためにもジェフでやりきって次のステップに向かいたい。(最後の3試合)ジェフのことだけを考えて、感謝しながらやりたい」と話した。