後半ロスタイムの劇的な幕切れで優勝を決めた川崎フロンターレの鬼木達監督(46)は、「2点取られて追い付かれた反省点はあるが、その後も全員で、全力で力を合わせて勝てたのは評価できる」と、シーズン初戦で王者の意地を見せた選手をねぎらった。

1週間前には、沖縄キャンプで北海道コンサドーレ札幌と練習試合(45分×4本)を行い、14-3で勝利した。この日も前半で2得点し、力の差を見せるかと思われたが、後半に入ると失速した。

指揮官は、練習試合とは違う公式戦ならではのプレッシャーによるミスがあったとし、「ああなったのは3点目を取れなかったから。1発目で課題が出たのはポジティブにとらえています」と話した。

先発したMFジョアン・シミッチ、途中出場のMF塚川、FW遠野、新人MF橘田ら、新戦力については「『チームのコンセプトの中で特徴を出してほしい』と言ってきて、今日出た選手は全員出してくれた。まだ要求し続けて、一緒に高いところを目指したい」と及第点を与えた。