ベテランの一撃で難敵を粉砕する! J2アルビレックス新潟は27日にギラヴァンツ北九州との開幕戦(ミクスタ)を迎える。20日は完全非公開で練習試合を行った。昨季開幕のザスパクサツ群馬戦(3○0)でゴールを決めたMFロメロ・フランク(33)が2年連続“開幕弾”を力強く宣言。白星発進に向けて、チームをけん引する。

27日の開幕戦まであと1週間。ロメロには充実感が漂う。「徐々にコンディションが上がってきた。チームは(昨季から)積み重ねてきた戦術の上に、新加入選手の特長がプラスされ、ゴールを目指す強度が増している。連係が深まれば、もっといいゲームができそう」。

ここまでの練習試合で複数得点を奪っているロメロは「今季はよりアタッカーとしての仕事が増えそう」と笑顔を見せる。18年にJ2FC町田ゼルビアでコンビを組んだFW鈴木孝司(31=セレッソ大阪)の加入が大きい。「孝司が前でタメを作ってくれたり、おとりになってくれる。コンビネーションでの崩しや、自分が孝司を追い越す動きが増えている。早く公式戦を戦いたい」とかつての相棒とのコンビプレーに手応えを感じている。

新潟復帰1年目の昨季は開幕戦でゴールを奪うと、29試合出場で5得点を挙げた。だが、リーグ終盤11月の敵地でのジュビロ磐田戦(1△1)で右膝を負傷して戦線離脱。歯がゆさが残った。「調子が良かっただけに残念だった。あの悔しさを今季にぶつける」。開幕のアウェー北九州戦に向けては「フィジカルの強さ、裏への抜け出しを生かして相手を崩し、ゴールを取りたい。必ず勝ち点3を新潟に持ち帰る」と力強かった。【小林忠】