横浜FCのキングが、今季初のベンチ入りを果たした。FWカズ(三浦知良)は、54歳5日。出場はかなわず、大会史上最年長出場記録はお預け。

17年に元甲府DF土屋征夫がマークした42歳9カ月10日での大会最年長得点の記録更新も持ち越しとなったが、ベンチにいるだけで、効果は絶大だった。前半の飲水タイムでは、横浜Mから完全移籍したMF杉本へ声掛け。今季初スタメンの後輩へ気遣いも忘れなかった。

かねて下平監督は「カズさんがベンチにいることで、雰囲気が変わる。若手のいい見本にもなる」と話している。カズがベンチ外だった2月27日のJ1開幕戦(対札幌)では1-5と大敗。この日は、カズの効果もあって? 悪い流れを断ち切った。0-0の後半6分。新加入のFW伊藤がPKを獲得。自らキッカーを務め、先制点を決めた。守備陣も主将のGK南を中心に鉄壁のブロックでこの1点を死守。キングを中心にまとまったチームが、貴重な勝ち星を手にした。