ベガルタ仙台は「鬼門」の味スタでFC東京に1-2で逆転負けし、4連敗を喫した。

前半24分、右CKからDF蜂須賀孝治(30)がダイビングヘッドを決め、今季初めて先制。ここ3戦は「魔の時間帯」の立ち上がりに失点も、そこをしのいで得点につなげた。しかし、2分後の同26分に追いつかれ、同43分に勝ち越された。これで味スタのリーグ戦戦績は1勝1分け11敗となった。

起死回生の同点弾とはいかなかった。1点を負う後半ロスタイム、左CKから途中出場のMF加藤がフリーでヘッド。ゴールを捉えたが、ゴールポスト付近で守る東京FWディエゴ・オリヴェイラに右足でブロックされた。この試合は3-4-2-1の布陣でスタート。直近3戦は前半2分~12分に失点しているため、守備時は5バックで守りを固めた。後半26分には4-4-2に変更し、反撃を試みたが敗戦。蜂須賀は「ここ数試合と比べ、押し込まれても我慢することはできたが、もっとやらないといけない」と強調した。

開幕5戦未勝利だが、チーム状況は徐々に好転している。手倉森監督は東京戦を「仕切り直しの意味を込めた試合」と選手たちに伝えて臨んだ。「これまで失点を引きずり、また失点することがあったが、チャンスをつくり、勝ち点1を取れそうな展開、ひっくり返せそうな展開と最後までやれたのはチームの変化が見える」。次戦は27日にルヴァン杯清水エスパルス戦。3週間ぶりのホームで浮上のきっかけをつかむ。【山田愛斗】