鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が27日、28日のルヴァン杯・サガン鳥栖戦に向けオンライン取材に応じ、若手の奮闘に期待を寄せた。1トップはFWエヴェラウドとFW上田綺世が離脱中で、19歳のFW染野唯月に期待がかかる。相馬監督は2人の離脱に「ベースをしっかり整えて固める段階の中で、今回のようなことが起きたのは簡単ではない」としながらも「戦う準備ができている選手で戦っていくしかない。目の前に勝ち点3はある。そこを奪い取ることに向けて全員で力を集められるようにしたい」と話した。

ルヴァン杯では前節のコンサドーレ札幌戦で、大卒1年目のDF林が初先発するなど新戦力を起用した。指揮官は「監督が代わるタイミングで競争が生まれるのは必然で当然。そのエネルギーを生かさない手はない」とし、新戦力の奮闘に「私にとってもチームにとっても刺激になる。競争が健全に出てくることが必要」と歓迎する。

1トップの起用が予想される染野は、前節の札幌戦で味方がPKを獲得した際、自らキッカーを申し出て蹴ったという。結果は外してしまったが、指揮官は「力のある選手であることは間違いないと思っている。自分に蹴らして下さい、と言えることも1歩前に進んでいること」と評価する。1トップの大役に「プレッシャーもかかっていると思うので。逆に、そこを楽しめるぐらい、思い切ってやれる状況にしてあげられたら」と話した。