横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(42)が10日、オンライン取材に応じた。2日に行われた第21節の川崎フロンターレ戦(ニッパツ)の後半27分に途中出場し、史上26人目となる通算400試合出場を果たした。「数字のことは、あまり気にはならない。いろんな人のおかげでね。自分のことより、周りに感謝して、またいいプレーをしたいという気持ちが沸いてきた」と振り返った。

シーズン序盤はボランチでの起用が多かったが、今後は主戦場のトップ下でのプレーが見込まれる。早川監督からも「俊輔は前の方で自由に動いてくれていた方が俺らも見ていてうれしい」と声を掛けられ、「鳥かごから出してもらった感じです。視界が開けたという感じで。しこりが取れたというか、違いが出せるプレーを意識してゲームに絡める状態にしたい」とワクワクした様子だった。

2週間後の24日には、43歳の誕生日を迎えるが「選手である以上は年齢は関係ない。結果が必要」ときっぱり。「まさかね引退する前にトップ下で出来るなんて。(早川監督が)考えてくれて、ちゃんとしなきゃいけない」と結果で期待に応える。引退という2文字について問われると「監督が1個上なのでね」と笑い、「毎年毎年ありますよ。だから毎日悔いがないように」と強い気持ちを示した。チームはリーグ戦で、まだ1勝の最下位。「打開しないといけないし、したい。出来ると思う」。その左足で、けん引する。【栗田尚樹】