関西サッカーリーグ(1部)に所属するおこしやす京都ACが、J1のサンフレッチェ広島に大勝し、3回戦へ進んだ。

おこしやす京都は、前半28分にFW青戸翔(24)が先制のゴールを決めると、同38分にはFW高橋康平(29)が、広島GK増田卓也(31)との1対1の場面、冷静にボールを押し込んだ。

広島は前半45分にMF柴■晃誠(36)がゴール前でボールにあわせて1点返したが、前半はおこしやす京都が2-1とリードして終了。

後半も、おこしやす京都が2点加えて、優位に試合を進め、終了間際にもさらに1点を追加。広島を1-5と引き離して、歴史的1勝を記録した。

試合後のテレビインタビューで、2点目をもたらした高橋は「こんなに大差で…でも、負ける気はしなかった」。J1チーム相手にアウェーでの勝利には「相手の広島はJ1で格上ですから、この勢いで…。このアウェーの中で、数少ないサポーターに勝利を届けられてよかった」と笑顔を浮かべた。

昨年3月に就任した瀧原直彬監督(35)は「選手は普段通りのプレーで、相手に関係なく90分しっかり戦ってくれた」と、ほっとした様子。セカンドボールを意識し伝えていたといい「90分、力量を出しきってくれた」と、重ねて選手をたたえた。

広島を撃破し「自信になったと思う」とも言い、目標へ向けて「この勢いをJFL昇格につなげられるか、しっかりとリーグ戦で結果を出していきたい」と話した。

おこしやす京都は02年、神戸市で誕生した子供向けのサッカースクールがルーツ。04年に神戸市のリーグに加盟し、05年には京都フットボールリーグに参加した。10年から、その上位リーグになる関西サッカーリーグに参戦。12年に初優勝するなどし、天皇杯にも同年初出場した。

現在、所属する関西サッカーリーグ1部は、日本サッカーのリーグ構想において5部に相当する。

※■は崎の大が立の下の横棒なし