昨年度の全国高校サッカー選手権4強メンバーで、U-18日本代表候補の帝京長岡DF松村晟怜(17)が20日、長岡市の同校でJ1湘南入団内定の会見に出席した。ピンチを未然に防ぐ的確なポジショニングとカバリング、左足を生かした正確なロングフィードを特徴とする183センチのセンターバック(CB)。来春、プロ1年目からの即戦力、そして未来の日本代表入りへ向け、技を磨く。

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緊張した表情で会見に臨んだ松村だったが、帝京長岡のチームカラーと同じ緑色のユニホームに袖を通すと笑顔が戻った。「素晴らしいクラブでプロ生活を始めることができてうれしく思う。将来は日本を代表する選手として活躍したいです」と決意を語った。

松村は2年夏にボランチからCBにコンバートされると主力に定着。昨冬の全国選手権では正確なフィードと的確な位置取りで最終ラインを統率し、同校の2年連続4強入りに貢献した。今年の1月と4月にはオファーを受けていた湘南の練習に参加。新潟県出身で同じ左利きのDF大野和成(31)からは「ボールの置き所がいいね」と言葉をかけられた。坂本紘司スポーツダイレクター(42)は「昨年の春からずっと追っていた。後方からのビルドアップができる。うちのやりたいサッカーに合致した選手」と獲得の理由を説明した。

5月に左膝半月板損傷の手術を受けたため、現在はリハビリに励む。9月上旬に開幕する全国選手権新潟県大会への出場は微妙だが「自分の役目は無失点優勝に貢献すること。何とか間に合わせ、全国初制覇を置きみやげに、プロの世界へ向かいます」と宣言した。【小林忠】

 

◆松村晟怜(まつむら・せれ)2003年(平15)12月3日生まれ、南魚沼市出身。六日町小1年でFC大和ジュニオルスに入団し、六日町中からは長岡JYFCに所属。世代別の日本代表候補合宿にはU-17、18で参加。好きな選手はDFラポルト(マンチェスターC)。183センチ、73キロ。