4カ月ぶりにホームでのリーグ戦開催となった首位川崎フロンターレは、16位の湘南ベルマーレに勝利した。2試合連続で後半ロスタイムのゴールにより逆転勝ちを収めるなど、ここにきて調子を上げている。

試合後の鬼木監督の一問一答は以下の通り。

 

-試合を振り返って

鬼木監督 非常に苦しいゲームだったが、等々力に帰ってきて、勝ってサポーターと喜び合えてうれしい。前半は難しい形になった。体の重さ、もしかしたらシステム的なところもあるかもしれない。取って、取られてのカウンターが多く、難しかった。0-1で折り返せたので、修正できると思っていた。焦れずに最後までやってくれた。

 

-この2試合の手応えは

鬼木監督 我慢強くというのは変わらない。連戦なのでコンディションのところと、あとは人をどうやって使っていくか。一番力を発揮できる形をとらないといけない。前節も今節も、難しい時間はあったけど、自分たちの時間になったときのパワーをあらためて感じている。

 

-従来のフォーメーションではなく、4-4-2の布陣を敷いた狙いと評価は

鬼木監督 4-4-2とか、4-3-3の(中盤2ボランチ+)トップ下みたいな形だった。今日はワイドがどれだけランニングをかけられるか(がカギ)だったけど、なかなかかけられず、タメをうまく作れなかった印象。悠(小林)や知念が中央に行けば、ボールを押し込めたらまだまだ可能性はある。悲観しすぎず、チャレンジしながら進めていきたい。

 

-ゴール直後に脚をつるまで頑張った知念の評価は

鬼木監督 最初はトップ(FW)じゃない、下(2列目)からスタートしたけど、DF力や体の強さはいかんなく発揮してくれている。ゴールへの姿勢があるときの彼は止まらないイメージ。そういうものを出し続けることと、こういうタフなゲームになったときに戦える選手なので、信頼しているし、期待している。これから自信をもって挑んでいってほしい。

 

-ジェジエウ投入の理由は山村の負傷か

鬼木監督 ヤマ(山村)の足が少しけいれんしていると聞いていた。まだ大丈夫、とのことだったけど、相手のカウンターもくらっていた。あの時間帯は自分たちが優勢だったので、攻め続ける意味でも、ギリギリになる前に入れた。ヤマが元気ならダミアンを入れて…とイメージしていたけど、知念も(空中戦に)強いので、押し込むために、早めに判断した。

 

-家長の投入で流れが変わった印象は

鬼木監督 一気に変わったと思う。時間を作れるし、ミキ(山根)が上がれる時間もかなり増えた。単発ではなく連続攻撃をするために、相手をしっかりと押し下げて、その中で崩すことが必要だった。彼にはそういう仕事をしてほしいと話したが、しっかりしてくれたし、得点に絡む仕事をしてくれた。ゲームを読める選手だなと、あらためて思った。