フットサルFリーグのYSCC横浜に加入した、サッカー元日本代表MF松井大輔(40)が8日、湘南戦(横浜武道館)でデビューした。ベンチスタートで前半18分に初出場すると、前半は1分20秒間の出場で3本のシュートを放った。ボールを受けると1対1の勝負に挑むなど、松井らしいプレーで華やかにデビューを飾った。試合は1-3で敗れた。

松井は「これから、面白くなっていくのかな。まだまだ、初めてで、初心者のプレー。まだまだ」と冷静に話した。

屈指のテクニックを誇り、2010年W杯南アフリカ大会でも活躍した、日本サッカー界のレジェンド。ベトナム1部サイゴンFCを退団後、フットサル界からオファーを受け「(今後)長くないサッカー人生をどう進めばいいか考えた結果、子どもに戻ったようなワクワク感をピッチで表現できるのではないか」と新たな道を選んだ。早くも横断幕が掲出されるなどサポーターの期待も大きく、松井グッズを求めるファンも多かった。

横浜FC時代のチームメートFWカズも、オフシーズンにFリーグでプレーした経験があるが、本格的にJリーグからフットサルに転向した選手は初めてといえる。そのカズからも後押しされての挑戦。Jリーグの元トップ選手がフットサルでどれだけできるのか-。松井には多方面からの期待がある。40歳の挑戦は、まだ始まったばかりだ。【杉山理紗】

◆松井大輔(まつい・だいすけ)1981年(昭56)5月11日、京都市生まれ。鹿児島実から00年京都入り。5年間プレーした後にル・マンなどで活躍。Jリーグ復帰後は磐田、横浜FCでプレー。21年1月からはベトナムのサイゴンFCに半年間所属。日本代表として国際Aマッチ31試合1得点。妻はタレントの加藤ローサ。175センチ、66キロ。