京都サンガF.C.のFWピーター・ウタカ(37)がJリーグ通算100ゴールを含む2得点で勝利に導いた。

前半36分、右サイドからFW宮吉の縦パスに反応し、そのままシュート。左側に吸い込まれ、通算100号が先制弾となった。「サポーターの皆さんから100号の旗も掲げてくれたり、うれしい思いでした」。サポーターの思いはきっちり、ウタカに届いていた。

それだけにとどまらなかった。後半23分、右サイドからFW宮吉がクロスを上げると、相手ディフェンスに当たり軌道が変わったが、冷静に左足でゴールネットを揺らした。

「9番というストライカーのポジションを再び取り戻して欲しいと監督から言われたので、結果が出て良かった。(普段の)監督の的確な言葉に感謝しています」

実は少しイメチェンにも挑んでいた。普段は髪の毛を編み込んだヘアスタイルだが、この日は「お団子ツイン」で登場。「自分の流れを変えたい」と思い、実行したという。2ゴール目を決めた時はメンバーがお団子をふさふさと触る和やかなシーンもあり、効果は抜群だったようだ。

曹貴裁監督(52)も「彼なりに理解しながらプレーしてくれた」とねぎらった。だが…、指揮官は厳しい言葉も続けた。「今日の前半は、ほぼパーフェクトだった。でも、後半に簡単に失点してしまったことは選手に厳しく伝えた。もう一度、勘違いしないで進んでいかないといけないと思います」と語った。

残り試合はあと9試合で現在2位。首位ジュビロ磐田との勝ち点差は2へと縮めた。サポーターとも一丸となって優勝に向かい突き進む。【三宅ひとみ】