川崎フロンターレDFジェジエウ(27)が左膝前十字靱帯(じんたい)と同内側側副靱帯を損傷したことを受けて、18日、鬼木監督が思いを語った。

敗れた7日のサガン鳥栖戦で負傷。あまりの痛がりように、鳥栖の選手やGKまでもがジェジエウのもとに集まって心配そうに見つめていた。

鬼木監督は「(全治)6カ月~8カ月が妥当なところだと思う」と話し、「チームとしては大きな痛手になるけど、ネガティブにとらえるのでなく、より攻撃的なサッカーをしろと言われているのかな」と受け止めた。チームは鳥栖戦で3バックを試すなど、新たな取り組みを始めているところだ。

ジェジエウはこの日、ブラジルに帰国した。出発前にチームメートの前であいさつしたといい、鬼木監督は「『より強くなって帰ってくるよ』と言っていて、それ以上強くなるのかと思った」と、前向きなジェジエウの様子を笑顔で明かした。

指揮官からジェジエウには「帰ってきたときに簡単にポジションを取れないくらいみんな頑張るから、ジェジエウも頑張ってきて」と伝えたという。リーグ戦残り3試合と連覇のかかる天皇杯に向けて、鬼木監督は「みんなの前で思いを言ってくれたことで、目標がはっきりしたり、やらなきゃいけない思いにさせられた。ケガした直後の取り乱した姿も見ているので悲しい思いはあったけど、今日は笑顔で思いを語ってくれたので、それに応えるチームにしていきたい」と前を向いた。