皇后杯・全日本女子サッカー選手権が27日、福井・日東丸岡ほかで開幕する。JAPANサッカーカレッジ(JSC)レディースは、北信越代表として2年連続8度目の出場。1回戦は27日、追手門学院高(大阪)と対戦する。開志学園JSC高等部メンバーで構成されたチームは初戦突破を目指す。またWEリーグ勢は12月25日の4回戦から登場し、新潟はちふれ埼玉戦で初戦を迎える。

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今年のチームは開志学園JSC高等部のみのメンバー構成となった。来年1月の全日本高校女子サッカー選手権出場も決まっており、皇后杯は選手権に向けての力試しともなる。初戦の相手は同じ高校生。繁田真名美監督(35)は「選手権に近い戦いになると思う。本当のリハーサルになった」と話す。

ポイントゲッターは主将のFW北沢明未(あみ=3年)だ。体を張ったプレーで泥くさく得点を狙う。ヘディングも得意で「頭が“利き足”だと思っている」と言うほど。昨年初めて皇后杯を経験。初戦でFC十文字(当時なでしこ2部)と対戦し、0-1で敗れた。北沢には後悔の1本がある。決定機に足がつりそうになり、踏み込めずゴールを逃した。「足をつってでもぶち込む」とリベンジを誓う。

守りは3年生コンビが固める。ロングボールを得意とするDF大貫楓夏と、「無失点で抑える」と意気込むDF兜絢香の起用が濃厚だ。初戦突破なら2回戦でC大阪堺(なでしこ1部)と顔を合わす。北沢は「2回戦でなでしこチームにチャレンジできるように初戦をハットトリックで勝ちきります!」と燃えていた。【飯嶋聡美】