J1リーグ開幕対戦カード・オンライン記者会見が15日、行われた。

19日の横浜Fマリノス-セレッソ大阪(午後2時、日産ス)のカードは、横浜がMF水沼宏太(31)、C大阪はMF乾貴士(33)が会見に出席した。

昨季2位だった横浜の水沼は「開幕戦はどのチームも大事。僕自身も相手が古巣C大阪なので勝ちたい」と意気込んだ。横浜にとって19年以来のJ1優勝は当然の目標になる。

93年のJリーグ元年から30年を迎える今季、水沼はユニホームの背中の選手名を「KOTA」から「MIZUNUMA」に変更。父は元日本代表MFの貴史氏(61)で、横浜の前身日産自動車時代から95年まで活躍した。

その長男は「30年たって(横浜に)また、水沼がいるんだというところを、1年目にも30年目にも水沼がいるというところを、世の中のサッカーにかかわるすべての人に知ってもらいたい。自分の名前(名字)を背負って戦うことがすごく幸せと思う」と、父親の存在も背負って戦うことを誓った。

22日に32歳の誕生日を迎えるベテランは、19年までの3年間、C大阪に在籍。20年からは古巣横浜に戻って、J1通算313試合38得点の実績を重ねてきた。

一方で昨季12位から悲願のJ1初優勝を狙うC大阪の乾は今回、11年ぶりのJリーグ開幕戦を経験する。

昨夏に欧州から古巣に復帰し「久しぶりの日本での開幕。あまり実感はないが、その日になれば、かなり(気持ちが)入ってくると思う。横浜に勝てば、かなりみんなも自信を持てる」とコメントした。昨年11月に手術した右膝はまったく問題がないという。

今季からチームのエース背番号「8」を自ら志願して付ける。ルヴァン杯と天皇杯を制した17年度以来のタイトルへ、18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表のベテランは「若い選手や新戦力を含めて、同じ意識をもってやれている。いい仕上がりができている」と、手応えを感じている。

水沼と乾はともに相手クラブに在籍経験があり、水沼が横浜で新人時代は1つ先輩だった乾に公私ともに世話になったという。