清水エスパルスは、FWベンジャミン・コロリの得点で先制しながらも、後半のアディショナルタイムで勝ち越しを許し、鹿島アントラーズに逆転負けを喫した。

日本代表で清水の主将を務めるGK権田修一(33)は試合後、鹿島の勝負強さをたたえた後、清水の外国人選手が鹿島の選手から侮辱的な発言を受けたことを明かした。

「負けたことの悔しさよりも、Jリーグで侮辱的な発言をうちの外国人選手が受けて。試合が終わった後、負けたことではない悲しさがあった。今日はそっちの方が残念だった」。清水の主将として、チームメートを守るために、あえて口を開いた。

権田は、詳しい状況は明かさなかったが、後半11分に、清水と鹿島の選手が小競り合いになった場面に起きたとみられる。侮辱的な発言は権田の耳にも届いていたという。「試合が終わった後、アントラーズのスタッフの方には言いました。でも、彼はそういう選手だから、と言われましたし」とさらに衝撃的なことを明かした。

【詳細スコア】鹿島-清水

権田は、20冠を表現する20個の星が装飾された鹿島のチームバスを指さし「これだけ星が付いているチームだけに。ちょっと悲しかった。試合が終わって、うちの外国人選手には、同じ日本人選手として謝りたい、と謝りました」と話していた。