熊本県八代市の私立・秀岳館高サッカー部で、30代の男性コーチが3年生部員に暴力を加えた疑いで、県警八代署から事情聴取を受けていることが分かった。22日、学校関係者が明かした。

20日夜に学校に第三者から連絡があり、サッカー部の寮内で部員がコーチから殴る、蹴るの暴行を受けている動画が出回っている事実を確認した。同日の夕方に撮影されたもので、学校側はすぐに事実関係を調査。翌21日朝には県警が学校を訪れ、3人が事情聴取を受けたという。現時点で被害届は出ていない。

学校側によれば、暴行を加えた疑いのある30代コーチは同校職員だが、授業は受け持っていないという。

学校関係者は「警察の事実確認を待っている状況」としながらも「どんな事情があれ、暴行、暴言は許されない。絶対にダメだと教職員には再三、指導をしてきました。事実であれば再発防止とともに、誠心誠意、生徒の心のケアに全力を尽くしたい」と話した。

同校サッカー部は2014年度に全国高校サッカー選手権に出場した強豪で、現在は熊本県1部リーグに所属。21年度は部員約200人。