サッカー部の30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された熊本県八代市の私立、秀岳館高が、高校総体(インターハイ)熊本県予選に出場する方向であることが7日、分かった。6月3日の3回戦から登場。御船-八代清流の勝者と初戦を迎える。

5日に行われた記者会見では、サッカー部の暴力行為38件が判明。職員から生徒が25件、生徒間が13件だった。しかも、当該コーチ、生徒への暴言や、生徒の謝罪動画に関与した段原一詞監督(49)は、警察の取り調べ中で、刑事処分を受ける可能性がある状況だ。

にもかかわらず、サッカー部の対応について、白井教頭は「今のところ生徒に非はないと思っている。(県サッカー)協会の方も生徒は試合に出してあげたいとおっしゃっている」とし、出場辞退の考えを否定していた。

サッカー部においては、当該コーチ、自宅謹慎中の段原監督が不在で、2人を除く13人のスタッフで部員200人超の大所帯を指導中。選手のメンタル面の不安をかかえながら、練習は続けられている。

ちなみに、県リーグ戦においては、8日までの3週連続で、出場予定だった週末の全試合が延期となっている。