京都サンガの曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(53)が、広島戦から収穫を得た。
序盤に相手の攻撃に対応できず2失点。途中から流れを引き寄せはしたものの、アウェーで敗れた。
それでも同監督は、前向きな言葉を並べた。
「広島さんとはシーズン前から対戦することを楽しみにしていました。監督が僕がドイツに留学していた時にドルトムントを率いていたスキッベ監督なんで。ドイツのサッカーに触れて指導者を目指す中で非常に影響を受けた国の監督と初めてやれるということで、自分としては正々堂々。良い意味で胸を借りるつもりで、自分たちのフットボールがどれだけピッチでできるかをチャレンジしようと思っていました」
J1昇格1年目。リーグ戦で一時は5位浮上しながら、これで5戦未勝利(2分け3敗)となった。
「結果的に3点取られて1点しか取れなかったですけど、ずっと引いて相手の攻撃を待ったからこの結果になったとは思っていない。J1というのは少しのミスが失点につながって、勝ち点が取れなくなるリーグだっていうことは最初から分かっていた。ここまで相手にボールを持たれてチャンスを作られた試合は今季初めて。後ろ向きになってやってきたことを否定するのではなく、自分たちの現在地をあらためて理解できた。この敗戦を次の試合につなげていかないといけない」
エースFWピーター・ウタカも「学ぶことが非常に多いゲームだった。しっかりと修正するところは修正していかないといけない」と話した。
今後は25日横浜戦、29日川崎F戦と上位との連戦が続く。