コンサドーレ札幌がJ2甲府に1-2で逆転負けを喫し、4年ぶりの16強を逃した。前半11分、FKのこぼれ球から放ったFW菅のシュートが相手に当たり、オウンゴールで先制したが、同31、39分に連続失点。後半28分にはMF金子がPKを外すなど、好機を生かせなかった。格下に苦杯をなめ、ペトロビッチ監督(64)は「甲府の選手の方がキレがあり、走れていた」と残念がった。

U-23アジア杯(ウズベキスタン)に出場し、3位となったU-21日本代表FW中島大嘉(20)がチーム再合流から即出場を果たした。前日21日に帰国したばかり。先発のFWシャビエルが試合中に頭痛と吐き気を訴えたため、1-1の前半33分に急きょ投入された。「60分くらいピッチにいて1点も取れず、FWとしてチームを救うゴールが取れなかった責任を感じている」。初の国際大会では1ゴールを決めるも、納得のいく結果は出せず「アジア杯で悔しい思いをしてこんなに早く鬱憤(うっぷん)を晴らすチャンスがあったのに」と悔しがった。

敵地に足を運んだサポーターからブーイングを浴び、中島は「あれだけ多くの人が遠くまで応援に来てくれているので、本当に申し訳ない」と受け止めた。今季のカップ戦は終わり、現在3連敗中のリーグ戦に集中する。【保坂果那】