ワールドカップ(W杯)日本代表から落選したヴィッセル神戸のFW大迫勇也(32)は、この日の試合後に初めて取材に応じ、本大会のバックアップメンバーの打診を断ったことを明かした。バックアップメンバーとは、代表26人の次に位置する補欠選手のこと。

1日の日本発表26人が発表された翌2日、日本協会から打診があったといい、大迫は「断りを入れたので。僕はテレビで見る側として応援したい。誰かのけがを祈りたくはない」と明確な意思を示した。けが人が生じて、初めて巡ってくる出場機会に難色を示した。

26人に入れなかった現実には、大迫自身は「入っていないんで。それだけ」と答えた。

今春以降、けがが重なったとはいえ、9月には完全復活し、神戸のJ1残留に貢献する3得点を記録してきた。3大会連続のW杯出場が有力視されながら、まさかの落選だった。

次の日本代表入りについての問いには、あくまで一般論で「監督が代われば、選ばれる可能性はあるんじゃないですか」と大迫。神戸は12日まで全体練習が続き、その後にオフに入る予定。「オフは(体を)整えて、鍛えて、全力で頑張りたい」と明言した。

大迫の今後について、試合前の段階で、神戸永井秀樹スポーツダイレクター(51)は「僕の口からは何とも言えない」と言葉を濁していた。クラブ広報は、バックアップメンバーを断った件について「何も聞いていません」と説明した。