ジュビロ磐田が今季初白星を挙げた。ホームでモンテディオ山形に2-1。同点で迎えた後半34分、左から入った球をMF松本昌也(28)が右足でねじ込み、決勝点。横内昭展監督(55)就任後、初勝利となった。

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磐田が、開幕2連勝と勢いづく相手を沈めた。今季から指揮する横内監督は3戦目で初白星を挙げ、「ホッとしている」と笑みを浮かべた。「前半はプラン通りに先制できた」と続け、今オフに練習してきたことが間違っていなかったとうなずいた。選手らが自信をもってプレーするようになり、「苦しい状況になっても下を向かず、次のシュートを狙うようになった」。守備でのプレスもしっかりできていたと評し、「1つ、1歩、1センチと積み上げていくのが今の作業」と話した。

0-0の前半38分に先制した。敵陣ゴール前でPKを獲得。FWジャーメイン良(27)が左足で左隅のゴールネットを揺らし、1-0で折り返した。ボール保持の時間が長く続かなかったりパスミスなど、我慢の攻守が続く中、後半29分に相手CKのセットプレーで失点。選手らは諦めずに次のチャンスを狙った。

決勝点を決めたのは、同27分に途中出場した松本だった。ピッチに立って7分後、左からDF松原后(26)、DFリカルド・グラッサ(26)とつながった球を松本が倒れ込みながらシュート。右隅に突き刺して勝利をもぎ取った。サポーターを大喜びさせ、決勝点直後にはチームメートの祝福に笑顔。「リカ(ルド)から球が来ると思って信じて走った結果」と2人への感謝も忘れなかった。

次節(11日)のアウェー戦では大宮と対する。松本は「勝ち点3を拾えたことは次につながる」と、すぐに次戦を見据えた。【倉橋徹也】