Jリーグ復帰後初ゴールを決めたセレッソ大阪のMF香川真司(33)が14日、大阪市の舞洲グラウンドで行われた公開練習後に取材に応じた。

2月にベルギー1部シントトロイデンからC大阪に復帰した香川は、8日のルヴァン杯FC東京戦で公式戦初先発、12日の鳥栖戦ではリーグ戦で初先発し、約12年10カ月ぶりのゴールまで決めた。

18日のリーグ川崎フロンターレ戦(等々力)へ、香川は「1週間あるんで十分、時間はある。まったく問題はない」と力強くコメントした。

小菊昭雄監督(47)はこの日、香川について「連戦のところは、考慮しないといけない」と前置きしながら「健康で、けが(昨年11月に手術した左足首)のところさえ問題なければ、ずっと使いたいのが本音」と、公式戦3試合連続どころか、当面の先発を託した。

10年7月から欧州に渡った香川にとって、絶対王者川崎Fとは初対決になる。

「(相手に)けが人がどうかとか、昨年(C大阪がリーグで2試合とも)勝っているとかあるが、そういうデータほど怖いものはない。楽観的にいって痛い目に遭うのを避けたい。まったく別ものやと思う。こっちもまだ1勝やし、気を引き締めて、自分たちのやることに集中したい」

香川が先発すれば、公式戦2連勝中。トップ下やインサイドハーフで攻守の心臓部を担い、的確な位置取りで決定機に絡んでいる。

この2試合の勝利にはチームを含め、自身も自信をつかんだようで、香川は「試合に出て、何より勝つことで体の反応もまったく変わる。やはり、病は気からじゃないけど、気持ちのところで体に示す影響は必ずある」と、心身とも充実してきたことを明かした。

17日に誕生日を迎えるレジェンドにとり、18日の川崎F戦は34歳の初戦となる。