日本サッカー協会は10日の理事会で、役員改選に伴い任期満了で退任する川淵三郎キャプテン(会長=71)の後任にJリーグ専務理事を務める犬飼基昭常務理事(66)を昇格させる人事案を承認した。12日の評議員会、理事会を経て正式に決定する。

 新理事には元ラグビー日本代表監督の平尾誠二氏(45)、ことし現役復帰した女子テニスのクルム伊達公子選手(37)も加わった。3期6年務めた川淵キャプテンは名誉会長になる見込み。12日の評議員会、理事会を経て正式に決定する。

 犬飼常務理事は現役時代は日本リーグ(当時)の三菱重工でプレー。2002年からJ1浦和社長に就任してクラブを強豪に育てた。70歳定年制の下で2期4年以上会長を務められる年齢、経営面の実績などが評価され、理事会では、次期役員候補推薦委員会(川淵委員長)が決めた人事案に異論はなく、承認された。

 議決権がない特任理事には元日本代表の北沢豪氏(39)、元Jリーグ選手でスポーツジャーナリストの中西哲生氏(38)らが新たに就任した。