日本サッカー協会は12日、評議員会を開き、Jリーグ専務理事を務める犬飼基昭常務理事(66)を第11代会長とする新役員案を承認し、犬飼新体制が正式に発足した。3期6年務めた川淵三郎キャプテン(71)は名誉会長に就いた。

 犬飼氏は02年に就任した浦和社長として、クラブを強豪に育てた経営手腕などが評価された。副会長、専務理事を飛び越えての異例の抜てきとなった。当面は、10年W杯南アフリカ大会で4大会連続出場を目指す日本代表への支援などが課題となる。

 新理事には元ラグビー日本代表監督の平尾誠二氏(45)、女子テニスのクルム伊達公子選手(37)の他競技出身者を招聘(しょうへい)。新風を吹き込み、川淵キャプテンの改革路線を継承する方針を示している。