Jリーグは15日の理事会で、川崎FのFW我那覇和樹(27)に科したドーピング(禁止薬物使用)規定違反がスポーツ仲裁裁判所(CAS)で無効となった件を受け川崎Fから返還を求められていた制裁金1000万円について、ドーピングに関する啓発や撲滅活動に使用することを決めた。鬼武健二チェアマン(68)は川崎Fの管理、監督責任を指摘。検討してきた制裁金の返還には応じなかったものの、川崎Fの要望に沿って、ドーピングに関する啓発や撲滅活動に積極的に取り組む意向を示した。また、Jリーグの不手際も反省した上で「責任の所在をしっかりしておく必要がある」と自らをけん責処分とした。