日本サッカー協会の犬飼基昭会長は10日、天皇杯全日本選手権4回戦(5日)で主力選手を温存して敗退したJ1大分、千葉に対し、処分を検討する方針を示した。14日の理事会で議論される。

 大分は優勝した1日のナビスコ杯決勝から10人、千葉も直近のリーグ戦から7人を入れ替えた。公式試合にベストメンバーで臨むことを定めるJリーグの「最強メンバー規定」は天皇杯には適用されないが、犬飼会長は「規則があるかどうかの話ではない」と厳しい立場で臨む姿勢を示した。処分案として来年の大会出場権や、J1クラブに与えられるシード権のはく奪などを挙げた。

 日本協会副会長を務めるJリーグの鬼武健二チェアマンも、天皇杯での主力温存を問題視。「2度とないようにしないと」と、何らかの対策が必要との立場を示した。