日本サッカー協会のJリーグ将来構想委員会は18日、「秋開幕、翌春閉幕」(秋春)シーズンへの移行について議論したが、日本協会の犬飼基昭会長が実施の意向を示していた2010年秋開幕の日程はまとめられなかった。今後も実施時期の目標は定めず、慎重に検討する方針。

 この日の同委員会では10年秋開幕の場合、11年1月にアジア杯(カタール)があるため、オフとなる同年7、8月にリーグ戦を行わない日程を組むのは困難とされた。鬼武健二委員長(Jリーグチェアマン、日本協会副会長)は「10年(からの移行)は無理でしょう。日本代表も重要だが、Jリーグの使命はそれだけではない」と話した。

 鬼武委員長は「シーズンを移すならば、天皇杯全日本選手権の決勝も(現行の1月1日ではなく)シーズン終盤に実施すべきだ」との考えも示した。