再開するJ1は残り10試合となり、佳境に入る。首位鹿島と勝ち点7差の2位川崎Fの直接対決は、優勝争いの行方を大きく左右する一戦だ。

 鹿島は前節の大宮戦で今季最多の3失点を喫して完敗した。後半戦に入り、2勝2分け3敗。運動量が全体的に落ちており、リーグ最少失点の守備にもほころびが出てきた。日本代表戦のため試合間隔が空いた中で、しっかり休養を取り、チームを立て直すことができたかが鍵になる。勝てば、リーグ3連覇にぐっと近づく。

 川崎Fにとっては引き分けも許されず、絶対に勝利が欲しい一戦となる。今季はリーグ、ナビスコ杯と鹿島と3度対戦して1勝1分け1敗と五分の成績。12ゴールで得点王争いトップに並ぶジュニーニョ、日本代表から戻る中村を軸に先制点を奪い、鹿島を慌てさせる展開に持ち込みたい。

 3位広島は横浜と、4位清水は大宮と顔を合わせる。広島はここ7戦、清水はここ9戦負けなしと好調。上位争いを盛り上げるため、きっちりと勝っておきたい。

 J2降格がちらつくチームにとってもここからが正念場。江尻監督就任後、まだ勝利がない16位千葉は新潟、17位柏は名古屋との一戦。15位の山形は、14年ぶりの7連敗と泥沼の9位浦和と対戦する。(共同)