J1第25節で今季優勝の行方を左右する首位の鹿島と2位の川崎Fの1戦が12日、茨城・鹿嶋市のカシマスタジアムで行われたが、川崎Fが3-1とリードしていた後半29分に雨脚が激しくなり、グラウンドコンディション不良で中止となる異例の事態になった。

 試合を管理する不破信マッチコミッショナーは「審判団4人がピッチコンディションが悪く、選手が安全に試合をできないと判断した」と説明した。また、午後9時をすぎて再開のめどが立っていなかったため、公共交通機関を利用する観客の帰宅にも配慮した。

 この試合を後半29分から再開するのか、再試合扱いとして前半開始から実施するのかなどを含め、15日のJリーグ理事会で決定する。

 Jリーグのデータセンターによると、J1で試合途中に中止が決まった例は、データのある96年以降で過去3度あり、今回が4度目。いずれも天候の悪化が理由となっている。