名古屋は26日、契約満了に伴い今季で退団するGK広野耕一(29)が現役を引退すると発表した。

 03年に名古屋入り。7年目の今季、正GK楢崎正剛(33)の故障離脱中にリーグデビューを飾ると、再三の好セーブでチームを救い、アジア・チャンピオンズリーグにも出場した。

 J1通算出場は今季の6試合のみだが、加入以来、控え暮らしが続いても一切手を抜くことなく徹底して練習に取り組む姿勢は若手の見本であり続けた。高校の先輩であるGK楢崎も広野の振る舞いには、一目置いていた。

 広野はクラブを通じ「練習生から7年もの間、自分を成長させてくれたクラブには本当に感謝しています。できれば今後も選手としてグランパスでプレーしたかったですが、この決断はプロである以上仕方の無いことですし、全力でやってきましたので後悔はしていません。サポーターが自分の後ろに常にいてくれることで、とても心強く、落ち着いてプレーできました」などとコメントした。