天皇杯は29日にG大阪-仙台(国立競技場)、名古屋-清水(静岡スタジアム)の準決勝を行う。勝者は来年1月1日に東京・国立競技場で開催される決勝に進む。

 第85、86回大会を制した浦和以来の2連覇を狙うG大阪は、J2勢として3大会ぶりに4強入りした仙台の挑戦を受ける。G大阪はGK藤ケ谷をインフルエンザで欠くが、今季最後に残されたタイトルへ意欲十分。来季J1へ昇格する仙台は、準々決勝で川崎Fを破るなど勢いがあり、J2勢初の決勝進出を狙う。

 名古屋は10大会ぶり、清水は4大会ぶりの決勝を目指す。リーグ、ナビスコ杯を合わせた対戦成績は22勝7分け22敗とまったくの五分。VVV(オランダ)移籍が決まった名古屋のDF吉田のプレーぶりも注目だ。

 優勝チームは来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得する。今季J1で3位となり、既にACL出場を決めたG大阪を除く3チームはアジアの舞台を懸けた戦いにもなる。