日本代表FW宇佐美貴史(19=G大阪)がブンデスリーガの強豪、Bミュンヘンに移籍することが有力になった。関係者の話で2日分かった。

 宇佐美はドリブル突破が武器で、高い攻撃力を誇る。2009年にG大阪ユースからトップチームに登録され、17歳でJ1に初出場。昨季は7得点でベストヤングプレーヤー賞を獲得した。キリン杯でフル代表に初めて入った。

 関係者は「まだ最終決定ではない。海外の移籍を希望する場合、(G大阪は)止めることができない条件が付いている」と話した。

 Bミュンヘンは国内リーグで22度優勝し、欧州制覇は4度。宇佐美には今年初めに練習参加のオファーを出していた。

 この日、日本代表の練習に参加した宇佐美は「何も話せません」と移籍に関する具体的なコメントは避けた。それでも笑みを浮かべ、希望している海外挑戦が近づいたことをうかがわせた。

 ペルー戦は出場機会がなかったが、この日の練習では鋭いシュートを突き刺すなど動きは軽快。宿舎では欧州組の選手の話に刺激を受けているそうで「若いうちにと思っている。チャンスがあれば」と思いを口にした。