元日本代表DF松田直樹さんが4日午後1時6分、松本市内の病院で死去した。34歳。自宅は松本市。葬儀・告別式は未定。

 松田さんは2日、JFL松本山雅の練習中に急性心筋梗塞で倒れ、信州大病院に搬送されたときは心肺停止状態だった。その後微弱ながら心臓の鼓動が戻り、人工心肺装置で血流を維持したが、この日家族に見守られて息を引き取った。大月弘士社長は「家族の方が我々のところに来て、亡くなったと報告を受けた。8月2日から全国の松田直樹ファンの方からさまざまな応援をいただいていた」と話した。

 松田さんは群馬県出身。前橋育英高から1995年に横浜に入団。昨季までの16シーズンで3度のJリーグ制覇に貢献し、クラブ最多のリーグ戦385試合に出場した。今季からは松本山雅に移籍していた。

 日本代表としてもW杯日韓大会で1次リーグ3試合と決勝トーナメント1回戦の全4試合に出場。183センチ、78キロの屈強な体を生かし、日本代表で40試合に出場、1得点を記録した。

 年代別の日本代表でも同い年の中田英寿さんらとともに17歳以下の世界選手権(現U-17W杯)、20歳以下の世界ユース選手権(現U-20W杯)に出場。原則23歳以下の五輪では96年アトランタ大会、00年シドニー大会で代表入りした。