私立札幌大谷高(札幌市)の30代の男性教諭が、顧問を務める札幌大谷中のサッカー部員に体罰をしていたことが14日、学校側への取材で分かった。2校を運営する札幌大谷学園は9日付で教諭を停職2カ月の処分とし、サッカー部の指導を無期限停止とした。

 高校によると、先月、反抗的な態度をとった男子部員の髪を教諭が引っ張ったという連絡が学校にあった。教諭は「かっとなり冷静さを失った。体罰だという認識はあった」と事実を認めた。

 以前にも部員への暴行や、高校の生徒への「死ね」などの暴言で停職2週間の処分を受けており、学校側は体罰が常態化しているとして、今回の処分を決めた。

 中高の種市政己校長は「生徒に申し訳ない。体罰によらない指導を徹底したい」と話している。