国際サッカー連盟(FIFA)は31日、モーリシャスのポートルイスで総会を開き、ワールドカップ(W杯)開催地を理事だけの投票で決める現行方式から、全加盟協会による投票で決定する方式への変更を盛り込んだ定款の改正を承認した。

 会長や理事などの候補者には、身辺調査をすることなども加えられた。

 金銭に絡む不正が続いたFIFAの組織改革の一環。理事の定年や任期の結論は来年の総会に先送りすることになった。

 人種差別をなくすために選手らが差別的行為をした場合、最低5試合の出場停止を求めることなどの決議案を採択した。

 女性理事の初選挙も行い、昨年に初の女性理事に任命されたリディア・ヌセケラ氏(ブルンジ)が当選した。敗れたアジア連盟(AFC)のモヤ・ドッド副会長(オーストラリア)らは議決権のない特任理事となった。