G大阪のGK藤ケ谷陽介(30)とFW平井将生(23)が初体験で「経験値」を上げた。20日、京セラドーム大阪で行われたオリックス-ソフトバンク19回戦で始球式に登板。小2まで野球少年だった藤ケ谷は捕手が動かなくていいほどの力強いボールを投げ込み、平井は「ホームまで意外と遠かった」と山なりながら、ともに「ノーバンでいって良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 両チームはともに大阪を本拠地とする縁で、06年から交流を開始。同年のDF宮本(現神戸)や08年のDF安田理(現フィテッセ)に続く大役となった。普段は満員の観衆の中でプレーする2人も、ドームに詰めかけたファンに圧倒されて「お客さんが目に入らなかった」とガチガチ。藤ケ谷が「経験値が上がりました」と話すと、平井も大きくうなずいていた。