<天皇杯:水戸3-2G大阪>◇3回戦◇16日◇万博

 J2の水戸が大金星を挙げた。2大会前の王者G大阪に延長戦の末に逆転勝ち。16強進出を決めた。

 後半5分にMF小沢司(23)が同点弾。その後も勝ち越しを許しながら、同31分に元日本代表のFW鈴木隆行(35)が再び同点とするゴールを決めた。最後は延長前半9分にMF小池純輝(24)が頭で決勝ゴール。120分の死闘で、最後まで走り続けた水戸が大波乱を起こした。

 元日本代表の柱谷哲二監督(47)は「最後まで走りきって、素晴らしい試合をしてくれた。今日ほどチームが前進しているんだと感じたことはない。(G大阪は)とても強かった。本当にうまくて、いつやられるのか、いつやられるのかと思っていた。やられそうで、やられないな…と思いながら見ていました」と興奮気味に話した。

 J2のリーグ戦では16位に低迷。東日本大震災で被災した地元茨城のためにも、快進撃を続ける。