G大阪は23日朝、西野朗監督(56)が今季限りで退任することを正式発表した。

 02年に就任した同監督は、Jリーグの同一クラブを率いた指揮官としては最長となる10年間の指揮を執っていた。

 前日22日の夜に大阪府内のホテルで金森社長と極秘会談を行い、正式に決まった。一夜明けたこの日の練習後、西野監督は、大勢の報道陣の前で約30分にわたって取材に応じた。

 同監督は「(正式交渉が)昨日のことなので、受け止めるにも…。昨日の今日なので。(交渉の)段階があれば、少しずつという気持ちはあるが」と複雑な思いを口にした。さらに「もうちょっといろんな話を(クラブ側と)したり、いろんな意味で、もう少しクラブとの接触が欲しかった」とクラブ側への強い不信感も訴えた。

 西野監督は一時は日本代表監督候補にも挙がり、G大阪では05年にリーグ制覇、08年にアジア・チャンピオンズリーグ制覇など多くのタイトルをもたらした。

 現在、クラブ側は後任監督の人選を進めている。