来季監督が未定になっているJ1・G大阪の山本浩靖強化本部長が19日、滞在先のブラジルから帰国した。現時点で候補者はブラジル出身の2人に絞っているといい、「候補者の1人は(指導者を)30年やっている。もう1人は別のキャリアがある」と説明。候補者2人とも、日本協会に監督就任に必要な資格審査にかけることも明かした。

 G大阪は元日本代表FWの呂比須ワグナー氏を監督に置くことで内定していたが、日本協会の資格審査が通らずに監督としての招聘(しょうへい)を断念。呂比須氏はヘッドコーチとしての就任が決定的だ。

 日本国籍を持つ呂比須氏に今後、Jリーグでの監督就任に必要なS級ライセンスを取得させることに関し、山本強化本部長は「本人の意見を聞きたい」と話すに止めた。

 G大阪は02年からJリーグ最長となる10シーズンの指揮を執った西野朗氏(56)の今季限りの退任が決まり、後任に呂比須氏と合意していた。