G大阪が19日、午前中に大阪・箕面市内の勝尾寺で必勝祈願を行い、午後から大阪・吹田市内のホテルで2012年の新体制会見を行った。

 元日本代表FWで、日本が初出場した98年W杯フランス大会にも出場した呂比須ワグナーヘッドコーチ(HC、42)は、新体制会見に参加した約250人のファンから盛大な拍手で歓迎を受けた。

 呂比須HCは「長い間、日本でプレーをして大変お世話になった。日本が大好きで、ブラジルに戻ってからもJリーグの試合を朝早く起きてテレビで見たりと、勉強を続けてきました。ずっと日本からチャンスが来るのを待っていた」とうれしそうに話した。

 02年に引退後は故郷ブラジルの大学でスポーツ学を勉強し、指導者の道へ進んだ。当初は10年間率いた西野前監督の後任として白羽の矢が立ったが、日本協会からライセンス上の問題を指摘され、監督就任を断念。ヘッドコーチとして指導することになったが「1日、1日を大切にして勝ち続けて優勝する」と鼻息が荒かった。

 セホーン新監督も「呂比須の存在があったから、彼がきっかけでG大阪に来ることができた。昔からの付き合いだし、感謝したい」と語った。