成績不振でG大阪を解任された元日本代表FW呂比須ワグナー氏(43)が、笑顔でチームを去った。

 27日、選手への最後のあいさつのために大阪・万博練習場を訪れた。

 呂比須氏は日本に初のW杯となる98年フランス大会出場をもらたした現役時代と同様、熱く、魂のこもった思いを残してクラブハウスを後にした。

 報道陣とも笑顔で握手を交わした呂比須氏は「正直言うとショック。でも自分のベストを尽くした。いろいろ勉強させてもらった」と、あえて涙は隠した。

 今後もブラジルやスペインで指導者を続ける予定で「またいつか日本でチャンスがあれば、結果を出したい」と熱い思いを語った。

 かつて日本国籍を取得してまで日本を愛した男は、志半ばで日本を去ることになった。

 呂比須氏と同じくG大阪監督を解任されたセホーン氏(61)も、練習場を訪れたが、多くを語ることはなかった。